キレイな歯並びを自然に作るには
- 親子の情感の充実
- 子どもの生命力の創造
- 免疫力の増大
- 鼻呼吸の獲得
- 正しい舌位(ぜつい:舌の位置)の獲得
- 舌の筋肉力の増大
- 口唇や口腔周囲筋の発達
- 舌小帯(ぜつしょうたい:舌の裏側の真ん中で口の底に向かっているヒダのこと)の消褪(しょうたい:消えてなくなること)
- 姿勢を正し、よく噛んでいるかをチェックする。
- 口唇閉鎖(こうしんへいさ:くちびるを閉じた状態)で30回噛むように指導する。
- 鼻呼吸の確立がしっかりできたか?
- うつ伏せ寝が中止できたか確認する。
- 指しゃぶり、オシャブリの使用を中止をしてあげる。
- 発育空隙(はついくくうげき:乳歯の前歯の間のすきま)が出来てきているかを注意して確認する。
- 少しずつ自分の意志で頑張れる時期なので、子どもの自発性を活かした指導を行う。
- 1大臼歯(だいきゅうし:いわゆる「奥歯」)と前歯との大きさで、その子に必要なアゴの大きさが予測できる。
- 口呼吸をしていれば、徹底的に治す。
- うつ伏せ寝が大きくアゴの発育に影響することを子どもに伝える。
- 頬杖、アゴ杖を始めるのがこの時期であることから、保護者の方にも注意して見守ってもらう。
- ゲームに熱中し、猫背になりやすい時期でもあるため、姿勢を正す。
- 塾に行き始めると、早食いが習慣化しやすいので、よく噛む努力をしてもらう。
- 発音がおかしい時には舌癖(ぜつへき:舌を歯に常に押し付けているような癖のこと)を疑う。
- より一層自分の努力で改善を行うことが出来るようになってくる時期なので、子どもの自発性を活かした指導を行う。
- 悪習癖(片側噛み、舌癖((ぜつへき:舌を歯に常に押し付けているような癖のこと))、口呼吸など)が最もこたえる時期であるので正す。
- 態癖(うつ伏せ寝、横向き寝、頬杖、アゴ杖etc)がこたえる時期 であるので正す。
- 機能や姿勢を早く正す
- こどもの正常な発育を促進する
- 子どもの苦痛を早期に改善する
- 難しい症例にしない
- 永久歯の抜歯をしなくて済む
- 経済的に安く済む
皆さまは、お子さまの矯正についてどのようにお考えでしょうか?
「なぜこのような歯並びになったの?」
「この歯並びを放置すればどんな不都合が生じるの?」
「矯正装置はいつ頃から付ければいいの?」
「矯正装置の費用はいくらかかるの?期間は?」…等、
矯正治療に対するいろいろな不安があると思います。
当会では、成長発育期にある子どもの歯並びに関する諸問題に関して研鑚してきました。すると、成長発育期の子どもには、噛み合わせを自然に整えるチャンスがあることが分かってきました。
成長発育段階に応じた対策をすることで、将来の不正咬合(歯が上手くかみあわない状態)は予防することができます。 このページでは、その一環を、次のように子どもの成長発育期に分けてご説明します。
不正咬合を予防できる4段階のチャンス
1. 0歳~2歳まで |
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乳歯萌出期(にゅうしほうしゅつき:乳歯が生えてくる時期)の乳幼児期のチャンス |
2. 3歳~5歳まで |
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乳歯列期(乳歯が生えそろっている時期)の幼児期のチャンス |
3. 6歳~11歳まで |
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乳歯から永久歯へとバトン次ぎをする小学生時期のチャンス |
4. 12歳~14歳まで |
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骨格的成長の盛んな中学生時期のチャンス |
1、生まれてから2歳くらいまでの乳歯萌出期の乳幼児期のチャンス
生まれてから2歳までのこの時期には、次の5つのことが正しい咬み合わせを確立するためのポイントとなります。
母乳育児をすること
最短でも1年間、最長で2年半の授乳を推奨します。母乳保育には、以下のようなメリットがあります。
正しい捕食を行うこと
私たちは、離乳食の前噛み(まえがみ:前歯でかむこと)、奥噛み(おくがみ:奥歯でかむこと)が正しくできているかどうかを診ます。
うつ伏せ寝を止めさせること
きちんと歩かせること
私たちは、四つん這い歩きの推奨をしています。これは、しっかりとした骨格を作る基本として重要なことです。
そして、ハイハイ歩きは、1歳以降にすることをおすすめしています。
指しゃぶりは、この時期はやめさせなくても大丈夫
この時期にオシャブリを与えることもおすすめしています。
2、3歳~5歳の幼児期のチャンス
3歳~5歳の幼児期は、乳歯列(にゅうしれつ:乳歯が生え揃った状態)が完成して、咀嚼(そしゃく:口の中で食べ物をよくかみ砕き、味わうこと)機能が整う時期です。前歯の反対咬合は、この時期から治していきます。
この時期に私たちが診る内容は次の通りです。
3、乳歯から永久歯へバトン次ぎをする小学生期のチャンス
小学生の時期を、混合歯列期(こんごうしれつき:乳歯と永久歯がまざりあって生えている期間)と言います。 その中でも、前歯が交換する6歳~8歳を前期、犬歯(けんし:いわゆる「糸切り歯」)と小臼歯(しょうきゅうし:犬歯と大臼歯((だいきゅうし:いわゆる「奥歯」の間にある歯))が交換する9歳~11歳を後期と区分してご説明します。
前期は、初期の機能的な矯正治療の最適な時期でもあります。前期のチャンスでの指導内容は次の通りです。
後期は、予防矯正で最も効果のあがる有効な時期です。永久歯を確実に非抜歯(ひばっし:歯を抜かないこと)で行うための、最適なスタート時期でもあります。また、当会が推奨する3Dテクニックの開始時期でもあります。
側方の歯が交換する後期のチャンスに見られる特徴は次の通りです。
成長過程にそった正しい指導のもと、綺麗な歯並びへと導いていきましょう。
4、12歳~14歳の永久歯列発育期のチャンス
12歳~14歳の永久歯列期は、全てが永久歯になったものの、アゴはまだまだ大きくなる時期であり、抜歯することなく治療をすすめることの出来るラストチャンスです。
第2大臼歯(だいきゅうし:いわゆる「奥歯」)が上下しっかり咬み合ったら、あごの成長はストップします。 12歳~14歳のこの時期は、全てが永久歯になったものの、アゴはまだまだ大きくなる時期であり、永久歯の非抜歯(ひばっし:歯をぬかないこよ)での治療のラストチャンスと言えます。
悪習癖(あくしゅうへき:わるいくせ)の確実な改善と、態癖(たいへき:何気ない日々の習慣)の確実な改善による効果が望めます。また、この時期、すべての歯牙(しが:歯のこと)をコントロールする矯正を始めます。
予防矯正のすすめ
不正咬合は、重症化しないようにしましょう。
間違った機能や悪い癖が、口の中の乱れた形態を作り上げます。放置すればするほど、その形態の乱れは悪化していきます。
咬み合わせの不具合は全身的に大きく影響し、子どもは不健康になってしまいます。 口呼吸、舌のくせ、噛みぐせや、うつ伏せ寝、ほお杖、アゴ杖などは、決して放置してはならないのです。
予防矯正のメリットは、まとめると次の通りです。
早期に予防対策をすればするほど、綺麗な歯並びをより自然につくることができます。
相談できる歯科医院へお気軽に相談にいらしてください。