子どもたちの健全な咬合育成を行う歯科医師団体

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第29回特別講演会は終了致しました。

第30回は2027年4月29日に、講師は馬場悠男先生(人類学者)、岡崎好秀先生とのコラボで京都テルサで行う予定です

子どもの咬合を考える会 第29回特別講演会(2026年3月30日)を終えて

この度は、京都テルサにて開催いたしました「子どもの咬合を考える会 第29回特別講演会」にご参加いただき、誠にありがとうございました。
「不正咬合は予防できる ― 60年・今こそ語る予防的矯正とは ―」をテーマに開催した本講演会には、250名を超える皆様にご参加いただき、盛況のうちに終えることができました。これもひとえに、ご参加くださった皆様、そして運営を支えてくださったスタッフの皆様のお力添えによるものと、心より感謝申し上げます。
今回は講師として、日本一般臨床医矯正研究会顧問の各務肇先生をお招きし、「生まれた子どもが将来、健康に生きていくために必要な予防的矯正とは何か ― 予防的矯正とは人為的な動的矯正ではない ―」と題してご講演いただきました。
講演では、各務先生が60年にわたり探究・実践されてきた矯正治療の本質が、「咬み合わせ」を通して全身の健康へ導くことにあると強調されました。
歯列矯正による下顎骨位の変化は、顎関節や舌骨上筋群のバランスに影響を及ぼし、さらに舌の位置や機能、呼吸(酸素摂取)、ひいてはストレス応答にまで波及します。すなわち、成長という自然の流れを理解し、それに逆らわず補助していくことこそが、生涯にわたる健康な咬合育成の鍵であることが示されました。
また、就寝姿勢やおしゃぶりなどの日常習慣についても言及され、仰向け寝の重要性や、おしゃぶりの適切な使用意義について解説がありました。
加えて、反対咬合に対する早期介入の有効性や、舌癖に対する適切な改善・誘導の重要性についても示されました。さらに、成長ベクトルに沿った装置選択や習癖改善を含む包括的アプローチと、子どもに過度な負担をかけない「いじめない矯正」の重要性についても語られました。
午後からは臨床症例の提示も行われ、各務先生の60年に及ぶ臨床経験に基づく貴重な知見が惜しみなく共有されました。年齢を感じさせない力強いご講演は、あっという間に終了し、さらなる講義を望む声も多く聞かれました。
また会場では、高尾賢太郎会員と言語聴覚士の牧野素子氏による「やっぱりMFTはやった方がいい」、撰能理子会員による「舌短縮症切る?切らない?」、管理栄養士の松原愛氏による「口腔機能発達不全の予防に向けた乳幼児期からの介入」の3症例のポスター、スライド発表も行われ、終始活気に満ちた会となりました。
最後に、本特別講演会の開催にあたりご尽力いただいたすべての会員の皆様、ならびにご協賛いただいた関係各社の皆様に、深く感謝申し上げます。

大会長 大川 寿子


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