子どもたちの健全な咬合育成を行う歯科医師団体

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【子育ち10ヶ条】幼児学童期編

      2018/09/08

子どもの咬合を考える会が推奨する
「不正咬合を予防する子育ち10カ条・幼児学童期編」をご紹介します。

是非プリントアウトしてご家庭でお役立てください。



 

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「不正咬合を予防する子育ち10カ条・幼児学童期編」

第1条 口を閉じて鼻で呼吸します。

口呼吸は健康を損なう大きな要因です。
口が開いて舌が上顎から離れていると、上顎の成長が悪くなり、様々な不正咬合の原因になります。
寝ている時の 口呼吸にも注意しましょう。
鼻の疾患は放置せず耳鼻科を受診しましょう。


第2条 舌はいつも上顎につけます

口唇を閉じて、舌の先が上の前歯の裏の歯肉(スポット)に軽く付け、舌全体を上顎につけます。
この状態を習慣化することにより鼻呼吸しやすくなります。


第3条  食事は口を閉じて一口ずつ、左右でバランスよくしっかり噛みます。

口を閉じてよく噛むことは、顎の発育を促します。
前歯でかじりとり奥歯でよく噛みます。
その時、足底がきちんと着いた状態で食事をすることが重要です。
足がぶらぶらしていてはしっかりと噛めません。
食事中はテレビを消しして、背筋を伸ばし、まっすぐ前を向きましょう。


第4条 飲み込むときも口唇を閉じ、舌は上顎にそわせます。

上下の歯を軽く接触させて下顎を固定し、舌を上顎につけたまま飲み込む正常嚥下では、舌筋の圧力が上・下顎歯列の外側への発育を促します。
嚥下時、舌を前方につきだす癖や、下口唇を吸い込むような癖は歯並びに悪影響があります。改善するにはトレーニングが必要です。


第5条 頬杖、あご杖をするのはやめます。

頬杖やアゴ杖は、頭の重さが、外側から顎を抑え込む力となります。
習慣になると、歯列が内側に傾き、舌房(舌の部屋)が狭くなり、顎の位置のズレや 顎変形・歯列形態非対称の原因になります。


第6条 指吸い、爪咬みはやめます。

指吸い、爪咬みは歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼします。


第7条 口唇を噛む、巻き込むことはやめます。

口唇を噛む癖、巻き込む癖は、歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼします。


第8条 背筋を伸ばして、姿勢をよくします。

猫背は口呼吸や頬杖を誘発します。
机に向かっている時、ゲームに熱中している時など、意識的に背筋を伸ばしましょう。
足を組むことも避けましょう。


第9条 寝る時は仰向け寝で寝ます。

うつ伏せ寝、横向き寝は、就寝中に頭部の重さが顎や歯にかかり、顎の発育や歯並びに大きく影響を及ぼします。


第10条 舌や口唇や顔全体の筋肉トレーニングをします。

これら口腔周囲筋の筋力の過不足は、歯列の発育や形態に悪影響を及ぼします。
トレーニングを継続し筋力のバランスを整えると、口呼吸や嚥下時の 悪習癖も正され、良好な発育を促します。
トレーニングの方法はかかりつけ歯科にお尋ねください。


お口の定期健診を3~6ケ月毎に受けましょう。

乳歯列期完成期~永久歯列に移行するまでの時期(おおよそ3才~11才頃)は、口腔内も大きく変化を遂げながら成長発育をしてゆきます。

できるだけ永久歯を抜かずにきれいな歯並びにするには、この時期からの適切な口腔管理が必要です。

う蝕や永久歯へ生え換わりの管理はもちろんのこと、歯並びに大きく影響する機能面(呼吸・咀嚼・嚥下・発音)の異常やその他の悪習癖を早期に発見するためにも、3~6ケ月毎に歯科医院で定期健診を受けましょう。



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