子どもの咬合を考える会 第28回特別講演会(2025年3月30日)を終えて
この度は、第28回特別講演会(会場:京都テルサ)にご参加頂き、誠にありがとうございました。
今回も会場受講のみで400名越えという多くの方々にご出席頂き、盛況の中、講演を終了することができました。心より感謝申し上げます。
今回は講師として、歯科医師に加えて保育士・介護支援専門員の資格を併せ持つ藤原康生先生に、熊本県は天草の遠方より遥々お越しいただき、『不正咬合は予防できる~予防への扉を開く保育歯科~小児の不正咬合はいつから予防すればよいのか』と題して、ご講演頂きました。
前半では、今の子ども達の現状を保育園で継時的に行った調査結果をもとに、不正咬合を予防するには哺乳期が感受性期(いわゆるゴールデンタイム)であり、妊婦の時期からの口腔育成支援の重要性を強調されました。
しかし、全てのケースでゴールデンタイムにアプローチできる訳ではないため、後半では感受性期を過ぎた子ども達への対応等も教えて頂きました。
藤原先生、貴重なご講演ありがとうございました。
ご参加くださった皆様には、ぜひ日々の臨床でも妊婦の方々にワンポイントアドバイス的でも結構ですので広めて頂ければ幸いです。
会員からは3名のポスター・スライド発表を致しました。
馬渕隆史会員からは『10年間にわたる反対咬合から正常咬合への治療経過報告』と題して口腔の変化だけではなく、全身の変化の経過も追ったベテラン会員ならではの発表でした。
また、白波瀬明子会員からは『口腔習癖を伴う交叉咬合へのアプローチ』と題してブラケット矯正にならないように早期に対応できた報告をして頂きました。ご自身のご出産の最中、ポスター発表を快く引き受けて頂き、本当に感謝しています。
そして、小佐々康会員からは『筋機能矯正と3Dリンガルアーチを併用した症例』と題して、まず機能と姿勢を改善しその後形態にアプローチすることにより、長期的に安定した歯列を得る有効な方法の一つを紹介頂きました。
特別講演会を成功させるために尽力頂きました全ての会員、並びに協賛頂きました業者様にも、深く感謝申し上げます。
大会長 白石 千栄子