子どもの咬合を考える会 第27回特別講演会 (2024年3月10日)を終えて
2025/07/01
この度は、京都テルサにて開催されました「第27回特別講演会」にご参加いただき、誠にありがとうございました。
多くの皆さまにご来場いただき、無事に講演会を終了することができました。これもひとえに、ご協力とご支援を賜りました皆さまのおかげと、心より感謝申し上げます。
今回は、青森県にてご開業されている土岐志麻先生を講師としてお招きし、「子どもの口腔機能の育て方」という演題でご講演いただきました。
近年、齲蝕(むし歯)の発症は減少傾向にある一方で、不正咬合の発現率は依然として高く、また高齢化社会を迎えた日本では、咀嚼や嚥下などの口腔機能の低下による問題が深刻化しています。
こうした現状を踏まえ、乳幼児期から学童期にかけての口腔機能の育成が、将来の健康な生活の土台となることが改めて示されました。
土岐先生には、これまで多くの子どもたちと向き合ってこられたご経験をもとに、
・子どもの口腔機能発達の重要性
・哺乳から離乳、普通食への移行における課題
・臨床現場での具体的な気づきや指導の工夫
など、豊富な実例とともに、明日からの実践に活かせる内容をご紹介いただきました。
子どもの「食べる力」は、生まれたその瞬間から劇的に発達を始めます。
そしてそれは、日々の食経験や生活習慣の中で大きく影響を受けていきます。
本講演は、「子どもたちの未来のために、私たちに今できることは何か」を改めて考える貴重な機会となりました。
今後もこのような学びの場を通じて、口腔機能の健やかな発育と、地域医療への貢献を目指してまいります。
ご参加いただいた皆さまに、重ねて御礼申し上げます。
大会長 大会長 小佐々康