第16回子どもの咬合を考える会特別公演 質問まとめ
QOral Habit中止支援について①チャージはどのようになっていますか?
A1回¥1050
QOral Habit中止支援について②1回の時間はどれくらいですか?
A10分
QOral Habit中止支援について③DHに何か心理学・カウンセリング系の勉強をしてもらったり資格を獲得させたりしているのですか?
Aさせていません。
院内にOHのセラピストマニュアルを作製しています。
それにそってOHのセラピストになるための勉強会をします。
また、セラピストを集めて月に1回、症例の検討会をしています。
Q習癖中止期間について、本人に習癖を止める意思がない場合、どれくらいの期間をあけて終息をみていくのでしょうか?
A止めるまでします。
最高5年で止めさせたことがあります。
とにかく、医院が子どもの癒しの空間になるように、また子どもが遊びに来たくなるようにタッフ全員で行動しています。
Q指しゃぶり指導について、家庭でできる具体的なアドバイスの仕方、明らかな不正咬合であるが母親に全く問題意識のない場合のアプローチ方法を教えていただきたいです。
A 母親に問題意識がない場合、定期健診毎、本人と母親に状態(不正咬合など)と状況(指しゃぶりの状況など)の説明のみをします。
QAicaは具体的にどのような症例に有効でしょうか?(舌癖のある開咬以外でも舌ポジション改善の為に使用可能でしょうか? )
A以下の症例に有効です。
1.リップシールの必要な症例
2.前歯部被蓋のない症例
3.習慣性口呼吸症例
4.舌位の悪い症例?舌ポジション改善の為に使用可能です。
Q歯列への影響はないでしょうか?
A質問の意味がわかりません。
Qあいうべ体操と全身疾患についてですが、鼻呼吸にするだけで症状が改善していましたが、それは普段の食生活や生活習慣とは関係ありますか?
A紹介した症例は、それまで色々な治療をしたり、食事など改善していたりした症例で呼吸を変えるだけの変化です。
しかし、中には、食事や生活習慣を変える必要がある方がいらっしゃいます。
Qあいうべ体操による糖尿病数値(Hbalc)との関係はありますか?
Aもし歯肉の炎症や歯周病が、唾液で潤うことによって改善すれば、間接的にあるかもしれませんが、はっきりとしたことは分かりません。
Q 「べ」は舌を水平に前に出した方がよいのか、下前方へ出した方がよいのかいかがでしょうか。その動かし方により舌が硬口蓋につきやすくなるのに差が出るものでしょうか。
A水平に出しても良いし、上につきだしても良いし、ぐるぐると回しても良いです。
あいうべ体操は、あくまでも入り口です。
それから色々な動きをしていくとより効果が高まると思われます。
色々な方向へ突き出すのが良いですが、全く知らない方だと混乱してしまいます。
ですから、べ~と突き出す、とまずやってみようと思って頂けるように、細かく規定していません。
Q咽頭扁桃や口蓋扁桃の肥大が認められた場合、鼻呼吸確立の視点から切除を勧める方が良いのでしょうか?
A年齢の上限は特にありませんが、明らかに原病巣となっている場合や気道の狭窄などが認められる場合などを除き行う必要は無いと思われます。
Q扁桃摘出時期は高齢者でも可能ですか?一般的に摘出の可能な年齢の上限と下限があれば教えてください。
A一般的に、成長するに従って扁桃のサイズは減少していきますから、経過観察ということも考えます。
Qスポーツをする時や歌う時は口で息を吸ってしまうのですがどうしたらいいか? 管楽器演奏時の呼吸も鼻呼吸にするべきですか?
Aそれは無理ですから、行為が終わった後に舌挙上して、口を閉じると言うことを心がけることが大切です。
大量の空気を短時間に体内に取り込むときには、口呼吸しかありません。
Qマスクをすると口呼吸になってしまう場合どうすればよいのでしょうか?マスクはあまりしない方が良いですか?
A鼻を出した状態でマスクをする(口だけマスク)のはどうでしょうか。
健全な状態ではマスクは余り必要ないと考えています。
Q低舌位であるか否の鑑別は、舌の前方周囲縁が安静時において前歯舌側と接触しているかどうかを、患者さんが自己診断・判断により鑑別しているとの解釈でよろしいですか。
A CTなどの画像診断も行われますが、余計な被爆をしてしまうこと、自己診断で行って、その後の変化を感じ取れることなどの意義から、厳密な画像診断は必要ないと考えています。
Q舌小帯が短く高位に上がってくることができない場合の下小帯切除に関してはどのようにお考えでしょうか?
Aその場合は、切除した方がいいと思います。
Q足の爪の切り方も大切と聞いたが適切な状態・切り方はどのようなものですか。
A個人の指の使い方によっても違いますが、白い部分が2mm程度残ることが大切です。
手の指とおなじように深爪の方がたくさんいます。
深爪によって、巻き爪などをさらに悪化させる症例があります。
Q全身疾患治療の一環としての歯科治療において、3Mix-MPをおっしゃっておられましたが、いわゆる保険範囲の根管治療・C処置ではよくないのか?
A3Mix-MP自体が長期経過の症例が少なく予後に不安があることと自費となることもあり、更に後に歯髄朱活や壊死、perとなるという話も聞いたことがあり不安があります。
講演の際にお話ししたのは、再度の根管治療の場合です。う歯の治療に関しては私はよく分かりません。
再度の感染を引き起こす場合も懸念されますので、これからまだまだ色々な治療が生まれてくるのではないかと考えています。
Qできるだけ化学合成の薬剤は使わないとのことですが、3Mix-MPに用いる 抗生物質等は問題無いのでしょうか?
Aたとえば敗血症の時などには、抗生剤は必要です。
治療のための必要最小限の薬剤は使います。
使わなくてもよい方法をもちろん探していますが、今の私の知識ではまだ無理なようです。
時間的な経過も考えれば、この際の治療はよいのではと考えています。